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■RO(リレー)小説 -第2章- Lv.7■

1 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/21 13:02 ID:w0JfWgwj
・-Roリレー小説-カード
   装備すると対DAT落ち属性-50%
   MSP(妄想消化ポイント)+10000

■ルール■
・ なるべく「1レスにつき6行以上の長文」で綴ること。
・ 他人の作品の文句は決して言わないこと。
・ 黙ってこの小説の行方を見守ること。
・ 厨房や2ゲットなどは完全放置すること。
・ このスレ内に感想を書き込まないこと。(被った時のスルー要請などは可)
・ 新規参入文師どしどし大歓迎ヾ( ゚д゚)ノ゛
・ですが、投稿の際にはそれまでの流れをよく読み、
 さらに投稿する前に再度推敲を行うとより美味しいリレー小説となります。

2 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/21 13:03 ID:w0JfWgwj
↓過去スレ
■RO(リレー)小説 -第2章-■
  http://live4.2ch.net/test/read.cgi/ogame2/1059735101/
■RO(リレー)小説 -第2章- Lv.2■
  http://live4.2ch.net/test/read.cgi/ogame2/1062220589/
■RO(リレー)小説 -第2章- Lv.3【復活】■
  http://live4.2ch.net/test/read.cgi/ogame2/1063033305/
■RO(リレー)小説 -第2章- Lv.4【再来】■
  http://live4.2ch.net/test/read.cgi/ogame2/1063397789/
■RO(リレー)小説 -第2章- Lv.5■
http://live4.2ch.net/test/read.cgi/ogame2/1068514325/
■RO(リレー)小説 -第2章- Lv.6■
http://live4.2ch.net/test/read.cgi/ogame2/1073820441/

↓論議、感想はこちらへ
■RO小説 議論・感想スレッド Lv.3■
http://live4.2ch.net/test/read.cgi/ogame2/1063419742/


3 :あらすじ:04/01/21 13:06 ID:w0JfWgwj
ケイオスらオークション会場へ

オークション開始

一方その頃ランディ×エミリアは修羅場へ

その頃のオーディション会場の様子(前スレ31-33)
33 名前:ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン [sage] 投稿日:04/01/20 10:42 ID:7T64B1ru
Wizの顔が熟成したトマトの如く真っ赤になる。
「てめぇPvPこい!ぶっ殺してやる!」Wizがまた怒鳴る。
「うはwwwwwおkwwwwwww」マンクさんがスッと立ち上がる。ヒメさんが意外そうな顔をしている。
「来い!」そういって出口に向かっていく。マンクさんは無言でついていく。
Wizがポタに乗って出て行く。しかしマンクさんは乗らない。
「うはwwwwwwwwww排除完了wwwwwwwwwwwwwwwっうぇ」マンクさんがそう言うとどっと笑いが起こった。
「見事な技ですわね。」「おkkkkkkwwwwwwww」マンクさんたちがそんな会話をしていると
オークション進行係と思われるGMが「静かにしてくださーい」と言う。しかしその顔は今にも笑いそうだ。
不意に後のまーちゃんに「あの・・前・・・」といわれる「え?」前を向くと随分と進んでいる。
一言掛けてくださいガリィさん_| ̄|○||| 


4 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/21 16:19 ID:y+Dly3Op
「ぉ?」
意外に列は進んでいた。
もう目の前といっても過言ではない。早いもんだなぁ〜。

そして数分もしないうちに僕らの番になった。
福袋の代金を執行機関の人に渡し福袋をチョイスする。


「普通の大きさだねぇ〜?」
ガリィが顔を覗き込んできた。
「だってさ、大きいものがいいって限らないし・・・ね。」
そんな考えで手堅そうなこの袋を選んでみた。

「じゃあ早速開けよっか?」
ガリィに袋を奪われる。凄いKIAIだ。
「どれどれ〜♪」
袋の中を無邪気に覗き込む、そんなガリィが可愛いんだけども。


5 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/21 16:20 ID:y+Dly3Op
「・・・。」
突如、ガリィの顔が青くなる。

「どしたの・・・?」
「神様・・・お慈悲を・・・」
凄く落胆しているガリィ。
僕は恐る恐る中身を確認する。



・ポリン缶 1個獲得
・オリジナルアコライト抱き枕 1個獲得
・わくわく冒険ガイド 1個獲得
・えらヘルム 1個獲得
・アイアンケイン 1個獲得
・ヘルム 1個獲得
・アルゴスカード 1個獲得


ガリィ・ケイオス「うはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww修正されろwwwwwwwwwwww^^^^^^^^;;;;;;;;;;;;;;」

逆毛語使わずにはいられませんでした。ハイ。

6 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/21 21:38 ID:w0JfWgwj
念のため保守

7 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン :04/01/22 00:16 ID:ElJQPlct
1殿乙であります


8 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/22 17:18 ID:mmwVIbUd
----------------------------------------------------------
以下、lv1-lv6のアーカイブです。投稿時のお供にどぞー
ttp://ruku.qp.tc/dat2ch/0401/21/1059735101.html
ttp://ruku.qp.tc/dat2ch/0401/21/1062220589.html
ttp://ruku.qp.tc/dat2ch/0401/21/1063033305.html
ttp://ruku.qp.tc/dat2ch/0401/21/1063397789.html
ttp://ruku.qp.tc/dat2ch/0401/21/1068514325.html
ttp://ruku.qp.tc/dat2ch/0401/21/1073820441.html
------------------------------------------------------------

9 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン :04/01/22 18:45 ID:snrUGfBG
保守

10 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/22 19:16 ID:SOMkr/63
保守 超続きがたのしみ><;

11 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/23 18:58 ID:bYF/3Njh
執行機関のイベントも終わり、僕らはプロンテラの宿屋にチェックインする。
ストロンガスさんも傷は完全とまでは言えないけど癒えたようだ。本当に良かった・・・。
ミントさんは一旦ジュノーの研究施設に戻るらしい。
マンクさん、ヒメさん、ルナさんは亀島という場所に腕を奮いに行った。ヒメさんの嬉しそうな表情が印象的だったなぁ・・・。
そういやサリエルさんはどこにいるんだろ・・・。

纏めると今いるメンバーは僕、ガリィ、レイド、フレイヤさん、ジャハルさん、ランディさん、エミリアさん、ハンギョ。
プロンテラでお祭り騒ぎがあったおかげでたくさんの泊まり客が他にもいた。部屋は満員御礼。

恒例の宴会騒ぎになっている今、ガリィと外に行きたかったけど生憎ぐっすり寝ておられてます。
しょうがない、自分だけでも外に出るか・・・。
僕は夕食がてら夜の首都に繰り出す。


12 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/23 19:20 ID:bYF/3Njh
買出しもあっけなく終了してしまった。
何だかガリィがいないと全然華とかがないなぁ・・・。
というか今僕達って恋人関係だよ・・・な?
そんな幸せに浸りつつ、目を輝かせながら宿舎に戻る。

僕が宿舎の扉を開けると声が聞こえてきた。
「ん?」
一人は聞きなれた声・・・ジャハルさん。
もう一人は・・・誰だ?
僕はdj状態で近付き話の内容を聞いてみる事にした。
ジャハルさんともう一人の男、ストロンガスさんと同じブラックスミスのようだが服の色が若干違う。

「俺は・・・アンタを越えたい。もう一度勝負してくれっ!」
「・・・。」
「仲間を守る為、その為に剣技を磨いてきた。
守るべきものがあればどれだけ強くなれるかをアンタに証明したいんだ。」
「用件はそれだけか?」
「そうだ・・・!」
「・・・壁だ。」
「何?」
「壁ってのがあるんだよ。俺とお前の間には。」

13 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/23 19:21 ID:bYF/3Njh
「そんな事・・・。」
「じゃあな。」
ブラックスミスと思われし男は真紅に染まった巨大な斧を片手で持ち、立ち去ろうとする。
「ま、待てっ!」
咄嗟にジャハルさんが回りこみ、そして剣の鞘でその男に奇襲する。
男はフゥッと溜息をついた。
「・・・やれやれだぜ。」
男はがっしりと引き締まった腕でジャハルさんの鞘を弾き飛ばす。
「オラァッ!!」
鞘が窓ガラスに空しく飛んでいった。
一瞬マンクさん達のようなオーラが見えた。この人もオーラバトラー・・・?

あまりの実力差に呆然と立ち尽くすジャハルさん。
「手の内は終いか?」
「そんな・・・。」
「・・・まっ、がんばんな。」
男はあばよといった感じで手を上げると宿舎から出て行った。

僕は一応この事は知らなかった事にして部屋に無事戻ろうと思った。
しかし、あの男は一体・・・?


こうして朝が来た。
昨晩の件は下手に勘繰らない方が無難だろうな・・・。

14 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/24 19:02 ID:iIZ2c0uI


15 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/25 16:25 ID:mk1xcejh
 

16 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/25 23:31 ID:CJbjd5GM
結局ジャハルさんには何も訊けないまま、
朝食を食べたら他にすることもないのでトレーニングでもしようと思った。
・・・思い起こせばみんなのもの凄いスパルタで・・・あとアイリスのこととか、それからこのスキルハックの力・・
あんまりにも短期間で強くなったからだろう、
それがきっと僕の慢心を招いているんだと、ふと思った。
「基礎からちょっとやりなおすかなぁ・・・」
アサシンのルナなら1次は同じシーフなんだし、力にはなってくれそうだけど・・・
けど今はルナはマンクさん達と亀島ってとこに行ってるしなぁ。
・・・あと、微妙に頼みづらいっていうか。だって、ねえ・・・

17 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/25 23:32 ID:CJbjd5GM
―当のルナ一行in亀島。

「おーほっほっほっほっほ!アイアンドライバーゲットですわ〜^^^^^^^^」
最奥に鎮座していた亀の将軍を容赦なく倒し、戦利品をぶんぶん振り回すヒメ。
「うはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwスレイプニール最高wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
オークションで落札した材料で作った靴をはいてご満悦のマンク。いつもより逆毛が多めだ。
「・・・スッポン鍋にはしばらく事欠かなさそうね・・・」
倒した亀の山を見て呟くルナ。
「うはwルナ食べればwww精力つきまくりかもwwwwwwww」
「そうですわねえ、最近ルナったらお日様の下に出ないから不健康ですものね」
2人の好意はありがたいのだが。
特に体の調子は悪くはない、ただどうして日光がこんなに嫌になったのかは自分でも分からない。
「あはは、ありがとう。でも私は平気よ」
(精力、ね・・・・・・・・・ケイオスに食べさせ・・・・・・)
「むっふーーーvvv」
「あ、誤爆;」
突如ニタニタとした笑顔で吹きだしたルナを、マンクとヒメは怪訝な目で見ていた。

18 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/27 14:49 ID:5bkhZ1xC
    

19 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/27 18:41 ID:iv75Dljh
保守

20 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/27 20:51 ID:4fznKWJm
マンクがヒメに耳打ちする。
(う、うはwwwルナのキャラ変わってきたぽwww)
そしてルナのほうに少し目をやる。
まだニタニタしていた・・・
(だ、大丈夫ですわよダーリン、ちょっと疲れてるだけに決まってますわ(汗 )
(そ、そうだよねwwwちょっと俺の心配しすぎ・・・)
「ウヒヒ・・・」
今度は変な笑い声を発しはじめた。
ヒメ・マンク「(((( ;゚Д゚)))ヒィィィィィ」


(あぁなんか寒気がする・・・やっぱルナさんには頼めないな・・・)
とりあえずトレーニングだけはしようと外に出る。
しばらく歩くとトレーニングをするのにいい場所を見つけた。
「さてと、ここらへんでトレーニングしようかな・・・ってうわぁっ!」
ジャハルさんがどんよりとした空気を背負いながら何かを呟いていた。
「ジャハルさん・・・ど、どうしたんですか・・・」
ジャハルさんが目線だけをこちらに向け呟くのをやめる。
しかし、またすぐに目線を落とし、ボソボソと呟きはじめた。
何を言ってるのか、耳を近づける。

21 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/27 20:52 ID:4fznKWJm
「ワイの人生・・・もうおしまいやでぇ・・・」
うわぁ・・・なぜ関西弁なんだ・・・
「ジャハルさん、実は・・・」
僕は昨日の一件を見ていたことをジャハルさんに告げる。

「そうか・・・見られてたんだな・・・」
「はい・・・(よかった標準語に戻ってる)」
「実はな、あの人はストロンガスにも負けないくらいの名鍛冶屋なんだ。」
ジャハルさんが語りだす。
「でも、ストロンガスとは違って、自分の認めた人にしか武器を作らないんだよ。だから俺は自分の強さを証明したかったんだ、あの人に。」
「でもどうして今頃武器を作ってもらおうなんて思ったんですか?」
「え・・・?そ、それはあれだよ、ほら、最近敵がやたら強くなってるじゃない。闇夜の暗殺者とかも強いしね。ね?戦うにあたって、万全の状態で戦いたいんだよ(最近出番とか見せ場が少ないから、何かしてやろうと思ったなんて言えない・・・)」


22 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/28 17:16 ID:A689d4U9
「それにあの人は、名鍛冶屋と同時に・・・」
「賞金稼ぎなんだ。」
「・・・え?
で、でも以前ストロンガスさんが言ってましたけど、ブラックスミスには戦闘型と製造型の二種類に大きく分かれるって・・・」
「ああ、普通はそうだな。普通は。でもあの人は・・・」
「人間で非ず・・・だ。」
「・・・は?」
「製造なんて名目はただの蓑隠しみたいなもんさ。
被験者なんだよ。」
ジャハルさんはおっとと言った表情で口調を変える。
「まぁ話はここまでだ。知ってもいい事じゃあない。」
「あ、はい・・・。」
「よし、ちょっと練習試合でもやるか?」
「おkです、ジャハルさん。」

23 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/28 17:51 ID:A689d4U9
その頃。
静まりかえった森の中。ジャハルと昨日話していた男は野外で休んでいた。
殺したサベージの肉を喰いちぎり焚き火をじっと見ている。
その炎の中に、闇夜の暗殺者の特徴である黒い服装の2人組が見えた。男は舌打ちをする。

「・・・何の用だ?」
「なぁに、ヤーウェ様の命でウチに入らないか再び催促しに来ただけさ。」
「俺は闇夜の暗殺者にも加担するつもりはねぇし、人間サイドに付く訳でもねぇ。」
「ですから力づくでも連れてこいと言われたんですよ。」
黒い服装のセージ、ハンターは男に歩み寄る。
そして詠唱を始め・・・矢を構える。
男達の服装に付いていたバッジから察するに階級は高いほうだろう。男はそれを見抜いていた。
「さぁ、大人しく観念するんだな。」
ブラックスミスの男は無言でハンターの弓を掴む。
「き、貴様抵抗する気か?」
すると驚く事にハンターボウが煙をあげてどんどんと溶けてゆく。
液状化されるまで溶けていきハンターの手元の武器は消えた。
「お、おのれ・・・」
セージはファイアーウォールを男に浴びせた。

24 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/28 17:55 ID:A689d4U9
「黒焦げだろうが・・・恨むなよ?」
セージは気を取り戻し笑っていた。
しかしその時、火の壁から人型の炎が歩みだした。
セージがそれを確認する瞬間に炎の中から手が伸びる。
「メルトダウン。」
その声と同時に手はセージの顔を掴む。
そしてセージは手足をバタバタさせる。
「熱いィィィィ!熱いぃ!!燃える!溶ける熱い燃えるがあああああぁぁぁ!!!」
男の手から肉が焦げる匂いが辺りに充満する。ハンターはその光景をポカンと見ていた。
男が手を放すと首だけがセージの体から消えていた。
「ひ、ひぃぃっ!」

25 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/28 17:55 ID:A689d4U9
ハンターは予備の弓を装備し、ダブルストレイフィングを連射する。
男の体に矢が刺さり、ポロリと落ちていく。後退もせずにハンターの方へ歩み寄る。
「た、たすけ・・・」
「この際狩らせてもらうぜ。」
「へ・・・・」
男は血に染まった斧でハンターを真っ二つにし、宙に浮いた半身を片手で受け止める。
「賞金首リストの男で間違い無いようだ。
少し惨めな形だが、照合には問題ねぇな。」
男は何事もなかったように血臭で漂う場で煙草に火を付ける。
男の片目の色は赤く、もう片方は青白かった。

26 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/28 22:11 ID:3HxHwmSS
「やはりこちら側にはつかないのか・・・」
木の陰から黒衣をまとったウィザード、エロヒムが姿を現した。
「・・・・・・」
男は黙ったままだ。
「まぁそれでもいいだろう、おまえが生きていられる時間はもう残り少ないのだからな。」
「・・・どういうことだ?」
男はエロヒムの目をにらむ。
それにも動じずその男を睨み返すエロヒム。
「おまえという人間・・・いやホムンクルスはな、力のみを求められた存在だ。私もそのひとつだ。」
「・・・」
「しかしおまえと私には決定的な違いがある。
それはこの体だ。おまえの体はその力に耐えれるように作られていないのだ。今からどんなに力を節約しても、せいぜいあと2日か3日・・・」
「それがどうした・・」
エロヒムは哀れみの目をむけ、立ち去る。
「・・・残りの時間を悔いのないように・・・な。」
こんな言葉を残しながら。
「余計なお世話だ・・・。」
男はポツリとつぶやいた。

27 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/28 23:57 ID:S5i6IwdD
ジュノーの一角の小さな家。
ミントは一人の初老の男に温かく迎え入れられ、向き合い座っていた。
「探しました、バンシュタインさん。…私が来た理由、お分かりですよね」
「…ホムンクルスのことですか」
バンシュタインは聞きたくもない、というふうに首を振った。
「もう関わりたくないんです。あれは神の冒涜だ…」
「そういうわけにもいかないの」
ミントはいつになく真剣な調子で言う。
そして唇を噛み締め、
「…パパをヤーウェが生き返しました」
「何だと!?」
バンシュタインは驚愕し勢いよく椅子から立ち上がった。
「そしてヤーウェとパパは今、ホムンクルスを利用して世界を破滅させようとしてる!
 お願いバンシュタイン博士!何でもいいから情報を!!」

28 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/28 23:57 ID:S5i6IwdD
「リーバスが…馬鹿な…」
バンシュタインは信じられないといった表情をしていた。
やがてミントの表情から彼女の言うことが本当だと悟ると、諦めたように溜息をついた。
「どこまで知っている?」
「ガリィというホムンクルスの子がいるってトコまで」
バンシュタインは小さく頷くと、やがてぽつりと語り始めた。
「ガリィは人間に限りなく近い、いや人間を越えた存在です。身体能力は人間の平均を遥かに越え…それと・・・」
「人の心の魔を感じ取り、それを操作することができる」
「!?どういうこと?」
「それがどういうことか私には想像もつかない。そうだな…彼に聞いてみるのがいい」
バンシュタインは一呼吸おいてから、再び話し始める。

29 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/28 23:58 ID:S5i6IwdD
「実は、ガリィの他にも…成功とはいかないまでも2体ほど例がある」
「どんな?」
「一人は感情表現が乏しくまた魔力が高すぎた。もう1人は同じく強大な力を持つがそれに肉体がついていかなかった」
「最初のほうは名をエロヒム」
(エロヒムぅ??…闇夜の暗殺者の??)
その名にミントは驚く。だが今や一般人のバンシュタインはその事を知らないようだ。
「後のほうは…ヴェクサシオンという」
「ヴェクサシオン…?」
「…彼は有名な製造BS、表向きだが。…彼は恐らく自覚しているだろう」
「…じゃあその人に聞いてみればいいのかな…」

「あ、そだ」
家を出る際、ミントは扉の前で一度振り向き
「ガリィちゃん、元気にしてるよ。私のお友達なの」
またも驚愕するバンシュタインの顔を、ミントはもう見ていなかった。

30 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/29 05:55 ID:LuJPh/mO
「鍛冶師かぁ。どうやってコンタクトとろっかなぁ?・・・よし、とりあえず!」
ミントは早速ヴェクサシオンという男にwisを送る。
(あ、もしもし?)
(誰だ。)
((うわ、そっけな・・・)えーと、ヴェクサシオンさん?私アルケミストのミントっていいます。)
(何か用か?)
(あー、えっと・・・斧を作っ)
(製造なら請け負う気はない。)
ぷつり。
「・・・・・・おにょれ・・・・・・」
取り付く島もなく一方的に会話を打ち切られ、ぷるぷると手を震わせるミント。
「こうなりゃ単刀直入よコンチキショー!!」
ミントはもう一度wisを入れた。
(しつこい。製造はしないと何度・・・)
(ごめんなさい。本当は斧なんかどうでもいいの。)
(・・・では何の用だ。)
(あなたに聞きたい事があります。・・・私は錬金術兼生態研究所ジュノー本部長のミント。)
wisは繋がったまま、しかし男からの返事はない。

31 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/29 18:14 ID:fS9QOrAS
ヴァー

32 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/29 19:39 ID:2WfqyE+O
保守

33 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/29 23:27 ID:6Hi6SGP2
(ちょっとどうなってんのよー)
ミントがしつこくwisし続ける。
(もしもーし?)
(うるせぇ!ちったぁ考えさせろ!)
やっと返ってきた返事がコレだった。
このままでは埒があきそうにない。
(分かったわ。さすがにいきなり話を聞かせろと言われたら、どうしていいものか悩むわよね。
私はプロンテラの宿屋にいるから、話をする気になったら連絡を頂戴。)
そう言ってミントはwisを終える。

ヴェクサシオンは悩んでいた。
本来なら受けるはずがない、話をするはずがない。
世間には知られるべきではないのだ。
しかし・・・
闇夜の暗殺者・・・そして自分の寿命・・・
ヴェクサシオンは・・・

34 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/30 19:12 ID:HiloSJBR
「ちっ・・・」
ヴェクサシオンは焚き火を消し大きな斧を担ぎ歩き出す。
彼は賞金稼ぎだ。
彼の手にかかって落ちたモンスター、お尋ね者は数知れず。
袋に無造作に詰めたオークロードの生首がそれを物語っていた。
ヴェクサシオンは必要以上に会話はしない。サリエルとはまた違う。そっけない態度の持ち主だった。
「寿命・・・か。」
薄々感じていた。あの時、リーバスの人体実験によりホムンクルスと人間の融合化。
人であって人でない。ホムンクルスであってホムンクルスではない。
結果、研究機関から貼られたレッテルが「失敗作」。
いつも俺の背を追ってきたアイツ。ジャハル、義弟だ。
俺が死ねばアイツの「壁」も消えるだろう。だが俺の意志は違う。
「奴だけは討ち取る。」
そう言うと普段は絶対しない耳打ちを今度はミントにつなげる。

35 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/30 19:27 ID:HiloSJBR
(おい。)
(あああ、もう耳打ち返ってきたし!んで、斧作ってくれるワケ?いや、これまでの経緯とか色々話して欲しいなぁ〜!
もし場所とかがまずかったら安心して話できる場所手配するから♪そういや夕飯とか食べたの?だったら先に腹ごしらえとかしない??)
(・・・よく喋る女だ。)
(え〜、だってそれが取り柄だしぃ〜。)
(ゴタクはいらねぇ。取引だ。)
(へ?)
(取引だって言ってるんだよ。)
(何々?お金??あ、私の体はぜえぇぇぇたい駄目だかんね!)
(ちっ・・・。)
(んで何なの?)
(お前の親父、リーバスで間違いねぇな?)
(・・・う、うん、まぁそーだけど・・・。)
(俺はお前にこれまでの経緯や闇夜の暗殺者の一員の情報を提供してやる。
必要ならば助力も惜しまん。)
(うんうん。)
(俺の条件は、この世に舞い戻ってきたお前の親父の「殲滅」だ。)
(え・・・?)
(アイツは俺の手でブチ殺す。)
(・・・・。)
(条件が飲めないならこの話はナシだ。)
(待って・・・!)
(分かった。パパを屠る。それが条件ね。)
(何度も言わせんな。)

36 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/30 19:30 ID:HiloSJBR
(了解したわ。あなたに任せる。)
(取引成立だな。)
(それとバンシュタインさんがあなたに一度会いたいって。)
(あぁ?)
(もしかしたら、あなたの寿命を拡張できるかもしれないの。
お願い・・・来て。)
(・・・。)
(もう・・・パパの研究で傷付いた人・・・見たくないの・・・。)
(・・・・やれやれだぜ。)
(・・・!)
(場所を後で指定しろ。そこに移動する。)
(ありがとう・・・。)
(ちっ・・・切るぜ?)
涙混じりのミントの声を聞き何とも罰の悪そうな表情になるヴェクサシオン。
本当は寿命が延びるとかどうでも良かった。奴、リーバスの首が取れるなら。
しかしあの少女の声を聞いた途端、彼女の願いを、依頼を引き受けようと思った。
己の目標とは無関係な事なのに。
「ちっ。」


37 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/30 19:44 ID:HiloSJBR
「バンシュタインさん、そんな事本当にできるんですか?」
「ああ。彼だから寿命の拡張ができる。もうこんな事は二度としたくなかったんだけどね。」
バンシュタインはドクンドクンと動く石の塊のようなものをミントに見せる。
「何ですかこれ?」
「これはな、ユミルの心臓の欠片だ。」
「ユミルの心臓って・・・あの・・・!」
「ヴェクサシオンの人間の媒体をホムンクルス全体に乗っ取られないように取り付けられたのがこれだ。
しかし、これを内蔵すると寿命が縮む諸刃の剣。まぁ、素人にはお勧めできないな。」
「彼の体の半分にこれを付ける。そうすると彼は負荷という足枷を脱ぎ去り、不死身になる。」
「す、すごい・・・。」
「リーバスには隠していたんだ。失敗作としてレッテルを貼られれば彼も自由になれる。」
バンシュタインは悲しい目でユミルの心臓の欠片を見つめる。
「これが正しかったのかどうかは私にも分からないけどね。」
「しかし・・・彼は死なせない!」


38 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/30 23:24 ID:x+kR/grI
バンシュタインは彼を生かすことが彼を助けること、そう思っていた。
彼に会って、彼の答えを聞くまでは。

「寿命を伸ばす必要はない・・・?」
バンシュタインは思いがけない言葉に、驚きを隠せなかった。
「なぜだ?さっき説明したように、これをつければ君はなんの問題もなく生き続けられるんだぞ!?」
「永遠に・・・だろ?」
「どういうことだ?君は生きたくないのか?」
「・・・俺はな、人でもなくホムンクルスでもない、存在しないはずの存在なんだよ。」
「・・・だから生きていてはいけないと?」
「そうだ。だがそれだけじゃねぇ。俺の持ってるこの力も異常だ。俺は悪用する気はねえが、いつかは 誰かに利用されるかもしれない。俺は・・・リーバスを殺れるだけでいい。延命なんて必要ねぇ。」
彼のその言葉を聞きバンシュタインは後悔した。
自分が過去に犯した過ちのせいで、目の前にいる男、ヴェクサシオンという男の人生を狂わせてしまったのだから。
「・・・すまなかった・・・本当にすまなかった。」
そうつぶやくバンシュタインを横目に彼はドアに向かう。

39 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/30 23:26 ID:x+kR/grI
ヴェクサシオンは部屋を出ようとドアを開けた。
ドアの向こうにはミントが立っていた。
「あなたはそれでいいの?」
話を聞かれてたのか・・・
「・・・あぁ?」
「あなたは・・・父の・・・リーバスの研究の被害者なのよ?あの男のせいで狂わされた人生を、時間を取り戻せるかもしれないわ。」
「・・・分かってねぇ。」
「・・・え?」
「分かってねぇな、おまえらは。あの心臓を使えば、俺の寿命はのびるどころか「不死身」になるな。」
「・・・」
「永遠の時を過ごすだろうさ。この存在しないはず体で、異常な力を保ちながら、な。
それは、永遠に俺がリーバスから開放されなくなるってことだ。
俺は開放されたいんだ。やつをこの世から消し去り、この呪われた体と力を捨てる。それだけでいいんだよ。」
そう言ってヴェクサシオンは去っていった。
「・・・・・・。」
ミントはその背中をただ黙ってみているだけだった。

40 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/31 17:30 ID:FxmsYcWY
「あと3日。」
ヴェクサシオンはオーク村にいた。
「野郎は・・・どこにいる。」
日が迫るに連れ「消滅」へと近づくヴェクサシオン。
しかし彼には恐怖や焦燥は何一つなかった。
彼は時計を見る。
「・・・20時39分52秒。ジャストだ。」
振り向くとハイオークを連れたオーク族の長、オークヒーローがいた・・・筈だった。
「・・・何?」
オークヒーローは闇に包まれた途端、肉塊になる。
その背後にいた男。漆黒の鎧に身を包んだクルセイダー。
「お初にお目にかかる、ヴェクサシオン君。
さすが異種だけあって年もとってないようだな。」
「・・・誰だ?」
「闇夜の暗殺者の長、ヤーウェだ。一応君に会っておこうと思ってね。」
「言った筈だ。てめぇらの誘いは不要だってな。」
「力ずくでも君の力が欲しい。そういうことだ。」
ヤーウェはすらりと腰から魔剣を抜く。
「・・・上等ッ!!」

41 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/31 18:00 ID:FxmsYcWY
ヴェクサシオンは巨大な斧を片手で振り回す。
「ふふ・・・これしき。」
ヤーウェはすらりと斬撃を完全に避ける。
「武器研究などの子供騙しなど通用せんよ。」
ヤーウェの手がかすかに動いた。するとヴェクサシオンの胸に黒い煙と共に十字の傷ができる。
「・・・っ。」
「イービルクロス。私オリジナルの技だ。
とはいえ異常な耐久力だ。並みの戦士ならそのまま十字に斬れる筈なのだが・・・。」
「しゃっ!!」
ヴェクサシオンは言葉を遮り斧での斬撃を繰り出す。
「無駄だ。無駄だよ。」
さらりと全ての攻撃を避けるヤーウェ。
ヴェクサシオンの攻撃の度に地面に小さいクレーターができる。
「分かっただろう。大人しく御用となっていただこうか。」
「しゃあねぇな。」

42 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/31 18:01 ID:FxmsYcWY
ヴェクサシオンはブラッドアックスを地面に捨て、刃幅が非常に大きい斧を取り出す。
そう、それはまるで人の首を斬り落とす為に作られたような武器。ギロチン。
「ほう、見た事の無い武器だな。
しかし当たらなければ意味は無い。」
「今のが50%くらいだ。」
「・・・何?」
「寿命は更に縮むがしゃあねぇ。」
ヴェクサシオンの体が発光する。オーラが青から紫へ変化していった。
眼光が変わり肩の肉が突起し、腕はダイヤのような筋肉となり、目が赤く染まる。
「悪いが終いだ。」
地面を蹴るとヴェクサシオンは7メートルの距離間を一瞬で詰める。
「な、何・・・?」
ヤーウェがこれまで見せた事のないような表情をする。
「上だ。」
ヴェクサシオンの腕が一瞬歪んだかと思うと斬撃がヤーウェの肩に食い込んでいた。
「ぐぁああああ!!」

43 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/31 18:02 ID:FxmsYcWY
「固ぇな。ならば溶かす。」
ヴェクサシオンの手のひらがジリジリと音を立てはじめた。
「メルトダウン。」
ヤーウェの黒い鎧の内部から煙があがる。
「こ、これほどとは・・・化け物め・・・!」
「化け物扱いされるのは慣れている。正直てめぇに言われるのは心外だがな。」
あのヤーウェが膝を地面に着けた。勝負は瞬時に決していたのだ。
「殺すのだろう?私を。」
「執行機関にてめぇの首を渡せば一生遊んで暮らせる金が手に入るだろう。
が、一生って時間が俺にはねぇ。リーバスの場所を教えろ。」
「ふ・・・取引か。」
「・・・教えなければ殺す。」
「いいだろう。天津に奴はいる。
だがどうやらリーバスは貴様の義弟、ジャハルの仲間のルナを吸血鬼化させたらしい。」
「・・・。」


44 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/01/31 20:25 ID:FxmsYcWY
「奴が死ねばルナの吸血鬼化が進むのだよ。今やルナはジャハルの仲間でもある。
それでも貴様は奴を殺すのか?」
「・・・関係ねぇな。」
「そうか・・・愚問だったな。」
「ちっ・・・帰るぜ。」
そう言うとヴェクサシオンは膝をついているヤーウェを尻目に歩き去る。

ヤーウェはよろめきながら立ち上がると小言を漏らす。
(惜しい男だ。死を覚悟していながら、死が間近だというのに信念は貫き通し怯えもしない。)
(奴なら復活したダークロードと互角の戦いができるだろう。いや、それ以上かもしれぬ。
ホムンクルスと人間の血が混じり臨界に近付くとこれほどまでの強さを発揮できるとは。
リーバス、勉強になったよ。お前が気付いていたらと思うとゾッとするよ。)
ヤーウェが己の体に手を当てると傷口がみるみるうちに塞がってゆく。

「つくづく人間とは罪な生物だな。」
ヤーウェは目を閉じて空間に消えていった。


45 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/01 02:13 ID:lW01Pfqt
ヴェクサシオンはミントに耳打ちをつなげる。
(おい)
(もしもし?誰ぇ?)
(俺だ)
(誰なのよ('A`))
(・・・・・・)
(・・・そのそっけなさで分かったわ。んで何?)
(やつの居場所が分かった。俺の知ってる限りのことはなんでも話すから、俺とやつとをタイマンで戦えるように協力しろ。)
(居場所が分かったの!?ってかいきなりね!?それに協力を要請する割には態度がでかいんじゃないのぅ?)
(切るぞ)
(あぁぁぁ待って待って!冗談!冗談ですから待ってくださいな!)
(・・・)
(ったく冗談の分からない男だこと・・・
 とにかくあなたの条件はのむわ。んで、あなたの知ってることを話してもらいたいんだけど、あたし一人で聞くのもなんだし、仲間みんなが集まってから話をしてもらいたいんだけど・・・)
(俺は何人集まってようが構わねぇ。場所と時間を指定してくれ。なるべく早くな。)
(分かったわ。そうね・・・今から1時間後くらいにプロンテラの中央広場にきて頂戴)
(了解だ。)

46 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/02 18:38 ID:HQKazX74


47 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/02 20:06 ID:4EOlL343
「みんな〜、ちょっといいかな?」
ミントはケイオスたちの部屋に入った
ルナが喜々とした顔で鍋を作っている姿にちょっとひいた
「どうしたんですか?」
「みんなに会って欲しい人がいるの」
「男?!女?!俺的には女がいいなぁ〜♪」
そう言ったランディ。次の瞬間エミリアにグーを喰らい黙らされる
「ジョークだっての・・・」
「で、誰なんです?その会って欲しい人って?」
「私のお父さん・・・リーバスによって造られたホムンクルス」
「!」
その場の空気が張りつめる


48 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/02 20:06 ID:4EOlL343
「リーバスに造られた・・・ですって?」
「ええ、みんな一度は聞いたことある名前だと思うわ・・・有名な鍛冶屋・・・」
ジャハルが血相を変える
「何?ストロンガスが?!」
またランディ。エミリアに黙らされたが今度は手に鈍器のような物を持っていた。容赦ない。
「違うわよ、あんなんじゃないの」
ストロンガスが聞いていたら間違いなくキレるだろう。
「その鍛冶屋は自分の認めた相手にしか武器を造らないってことで有名なの」
「どこかで聞いたような・・・まさか!ジャハルさん!」
ケイオスはジャハルを見る
「おいっ!ミント!その鍛冶屋の名前ってのはまさか・・・!」
「ヴェクサシオンよ」
「そんな・・・!まさか・・・う、嘘だろ・・・?」



49 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/02 20:07 ID:4EOlL343
「嘘じゃないよ!彼の名前はヴェクサシオン、間違いないわ!」
ミントは自分がホラを吹いてると思われていると感じたのだろう。しかし、ジャハルにとってこの言葉はあまりにも残酷だった。
「ミ、ミントさん・・・」
「なによっ!」
「あの人がホムンクルスだなんて・・・ありえねぇよ・・・」
ジャハルは弱々しく言い、膝をついた
「な、なによ・・・どうしちゃったってのよぉ?」
「ミ、ミントさん・・・」
ケイオスはミントにジャハルにとってヴェクサシオンがどういう人物なのかを説明した
「そうなの・・・ごめん、ジャハル。私知らなかったとはいえ・・・」
「でも、なら尚更よ。彼に会って話を聞いてもらわなくちゃ!」
「どうしてそんなに焦ってるんですか?」
「彼に残された時間は・・・少ないから・・・」

50 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/03 15:58 ID:Jt5JZtsY
「俺にとってあの人は兄であり・・・ライバルだった。」
身支度を終え、両手剣を手に握り締め扉を静かに開け放つジャハルさん。
「いつもそうだ。俺が近付けばあの人も遠ざかってゆくんだ。」
あのジャハルさんがおもちゃを取られて悔しがってる子供のような口調でぽつりぽつりと話はじめる。
「壁・・・もううんざりだ。」
そう言うとジャハルさんは静かに歩き始める。
「ジャハル!」
フレイヤさんが呼び止める。
「フレイヤ。俺の問題だ。・・・頼む。」
ジャハルの悲しい目を察したのかフレイヤはそのまま何も言わなかった。
「私とあなただけでいいの?」
「ああ、これは俺の問題でもあるしな。あとアンタもその方がいいだろう。」
「確かに・・・ね。」
ミントさんとジャハルさんはアルベルタの港まで向かって行った。


51 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/03 16:19 ID:Jt5JZtsY
その頃天津。
平原で一人の黒い紳士服の男が歩いていた。肌は青白く月光に照らされ更に白みがかっている。
その男を尾行してた男がいた。
青白い男、ヴァンパイアリーバスは振り返った。

「ここら辺でいいかな?」
ススキの穂がザワザワと音をたてる。
「・・・リーバス。」
「ほう、私の名前を知るか。ところで君は誰だ?」
ヴェクサシオンは胸に手を突っ込むとドクンドクンと音をたてる結晶の塊のようなものを見せる。
「これはこれは。誰かと思えばあの失敗作か。
独立思考型ホムンクルスの第一の試作品。野に流しておいたのがこうして再会できるとはな。」
「半永久的に生きられる貴様の余命・・」
リーバスの言葉は遮られた。
腕が飛ぶ。弧を描き満月に照らされながらリーバスの腕が舞い踊る。
「な、何だ今のは・・・」
リーバスが気付いた時には人間の形をしたヴェクサシオンはいなかった。

52 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/03 16:25 ID:Jt5JZtsY
宝石のようにコーティングされた体がまばゆい。腕や足が変形している。
「馬鹿な・・・失敗作にこんな能力が・・・!」
リーバスは数百匹の蝙蝠を召還し、ヴェクサシオンに襲いかからせる。
錬金術で創り上げた3メートルほどある黄金の爪を持ち蝙蝠の大群に乗じてリーバスも攻撃にでた。
(馬鹿な・・・。失敗作だぞ?有り得ない。これほどの力が出るなどデータに無い。)
そんな事を思っていた瞬時に目の前の蝙蝠が塵屑と化していた。
そして、目の前にはヴェクサシオンとライトエプシロンが見えた。
「終いだ。」
体が真っ二つに斬り開かれる。
「うがああああああああああ」

その時、二人の男女が平原に光と共に現れた。
「義兄さん!」


53 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/03 16:55 ID:Jt5JZtsY
「おお、ミントではないか…お父さんを助けておくれ。」
「誰がアンタなんか…」
「意地っ張りな娘だ。ママにそっくりだよ。」
「言うなっ!!」
ミントはて一呼吸し淡々と話し始める。ジャハルには聞こえないように。
「ヴェクサシオンさんから聞いたよ。貴方が滅びれば今度はルナさんの寿命が縮むって。」
「…!」
リーバスは半胴体のまま驚愕の表情で異形の男を見る。
「貴方の娘として責任を取らせてもらうわ。ヴェクサシオンさん、お願い。」
異形の男は無言でリーバスの体を近くの洞窟へ運んでいく。
「な、何をする気だ?」
「貴方は再生能力があるヴァンパイア。」
ミントは実父の肉体が音を立てて再生する姿を悲しい目で見つめる。
「だから…こうするの。」
すると彼の体に植えつけられた無数のフローラが体を喰いちぎる。
しかし、聖斧で切られた訳ではないので傷口はすぐに再生される。
フローラは無限に湧き上がる肉を再び食し成長する。
「頼む…殺してくれ…!!」
父の哀願を耳にせずミントは洞窟から出る。
「やめろおおおお!」
「…さよなら。」

54 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/04 22:07 ID:YjJWd5tt
「・・・ヴェクサシオンさん!」
ジャハルが叫ぶ。
「・・・いたのか。」
変身は解け、元の姿に戻っていた。
「改めて観させてもらったよ・・・アンタの強さ。」
「なんだ?怖じ気ついたのか?」
「ちょっとな・・・正直アンタには勝てる気がしない・・・」
「ならば消えろ、腰抜けに用はない。」
「そういうわけにはいかない!俺はアンタを叩き伏せる!そして武器を造らせてやる!」
「・・・ふっ、あれだけやられててまだそんなことを・・・。」
ヴェクサシオンは嘲笑した。
「だが・・・面白い!俺を叩き伏せてみせろ!」
「あー!もう・・・男ってなんでこういう風になるのかなー・・・」
ミントは呆れた。しかし、その眼差しはどこか羨ましそうだった。

55 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/04 22:07 ID:YjJWd5tt
「・・・このコインが地面についたら。月並みだがコレでいくぞ。」
「おう!」
「じゃあミント・・・だったか?」
「人の名前くらい覚えておきなさいよ!まったくー!」
「ああ、わかった。ではミント、頼む。」
ヴェクサシオンは静かに言った・・・
「いくわよ・・・そぉーれっ!」
コインは天高く舞い上がった。
長い。普段ならコインが落ちるまでほんの数秒。しかし、ジャハルには永遠とも思えるほどコインが落ちるのは遅く感じられた。
「今更だけど・・・俺は・・・この人に勝てるのか・・・?もしかしたら殺されるかもしれない・・・。」
「あのリーバスをほんの数分で倒した人だ・・・俺は・・・いやっ!俺は勝つ!絶対勝ってやる!」
コインは地面からほんの数_
「・・・やってやる!」
チャリーン・・・
「うぉぉぉおぉぉぉおぉおおお!!!」
ジャハルの身体が金色に光る
対するヴェクサシオンは未だ斧を抜いていない。
「もらった!」

56 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/04 22:09 ID:YjJWd5tt
「今まで何度もチャンスを与えてきてやったが・・・これで終わりにしよう。・・・アドレナリンラッシュ」
呟いた瞬間、ヴェクサシオンは胸ぐらを掴み無理矢理立たせる。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」
重い拳撃がガトリングのように放たれる
「ぐあっ!ぐっ!かっ!あ・・・」
一撃一撃喰らうごとに意識が遠のいていくのがわかる。ジャハルの目から闘志が消えかけていた。
「俺・・・やっぱダメなのか・・・この人を超せないまま・・・終わっちまうのか・・・?」
「オラァッ!」
トドメの一撃を食らい、ジャハルは再度壁に叩き付けられる。
「ああ・・・結局俺はまた前に進めないのか・・・?」
「ガッカリだぜ。」
ヴェクサシオンは失念し、ジャハルを罵る。
「うぁ〜・・・エグい・・・」
ミントは顔を背ける。
「ち・・・く・・・し・・・ょ・・・ぅ・・・」
ジャハルは気を失いそうになる。ヴェクサシオンは唾を吐きかけた。
その時、誰か自分の名前を呼んでいる気がした

57 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/04 22:16 ID:xeSbwgum
「ジャハル・・・ジャハル・・・!ジャハル!」
暖かい声、聞いてると落ち着く声。女性の声だ。
「・・・フ・・・フレイヤ!?どうしてここに・・・」
「立ってジャハル!あなたは・・・私の好きなあなたはそこで終わるような人じゃないハズよ!」
「ごめんねぇ〜、ヴェクサシオンさん☆でもこうした方が面白くなると思うよ?」
どうやらミントが耳打ちしたようだ。
「くだらない真似を・・・悲惨な光景を見せることになるぞ?」
「それは・・・どうかな?」
「!」
ヴェクサシオンは驚愕した。あれほどまでに痛めつけて立ってきた者を見たことがなかったからだ。
「惚れた女の前でカッコ悪いとこは見せられないからな!」
「ふっ・・・面白い。」
「ならば死ぬ気でこい!女の前でダサイとこを見せたくなかったらな!」
ヴェクサシオンは斧を抜いた。ジャハルは嬉しくなった。彼が武器を持って対峙してくれたのは初めてだから。
「いくぞ!ヴェクサシオン!」
ジャハルはクレイモアを強く握りしめる。
「俺の最高の技、魅せてやる!ボーリングバッシュ零式!」
ガキィィィン!




58 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/04 22:18 ID:xeSbwgum
「ふんっ!」
ヴェクサシオンは受け止めた。が、凄まじい膂力のため弾かれ吹き飛ばされる。
「この程度の技で・・・?!」
ジャハルは既に目の前にいた。そしてクレイモアを力一杯振りかぶっていた。
「食らえぇぇぇぇぇぇ!!!」
「しゃらくせぇ!」
ザンッ・・・辺りが静寂に包まれる。
「・・・メルト・ダウン」
ヴェクサシオンは左手でクレイモアを溶かしつつ、右手で斧をジャハルのみぞおちにたたき込んでいた。
「ぐっ・・・自信・・・あったんだけどな・・・」
ジャハルは顔から地面に落ち、そのまま気を失った。


59 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/04 22:19 ID:xeSbwgum
「ジャハルッ!」
フレイヤはいち早く駆けつけた
「これ、飲ませてあげなよ。アタシの調合したスーパーポーション!どんな傷も一瞬よ」
フレイヤはミントに頭を下げた。ミントは照れくさそうに鼻をかいた
(この俺に本気を出させるなんてな・・・コイツ・・・)
「勝負有りだな」
冷たく言い放つ
「武器・・・壊れちまったな」
(自分で壊したクセに・・・)
ミントは心の中で呟く
「しょうがねぇ、造ってやるとするか」
「!」
「か、勘違いするなよ。き、騎士たるもの、剣がなくちゃな、何かと不便だろう!」
(顔真っ赤・・・ホント男って素直じゃないねぇ〜・・・)

60 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/05 01:45 ID:GwX2grW9
「と、とにかく終わったんだ、帰るぞ。」
顔を真っ赤にしたヴェクサシオンはまだ意識がはっきりとしていないジャハルを担ぎ、アマツの船場へと向かっていった。
「まったく・・・」
あきれながらもミントとフレイヤはその後をついていった。

船場についた四人は、料金を払い船にのりこむ。
ヴェクサシオンは船室に入ると、担いでいたジャハルをフレイヤに任せる。
「・・・こいつを看ていてやってくれ。」
そういうとヴェクサシオンはミントに合図を送り、部屋を出て行った。
そしてミントもその後を追う。


甲板に着いた二人は向かい合うように座る。
「さてと、話を聞かせてくれるのね?」
「・・・あぁ。俺の知ってることをなんでも答えてやる。何から聞きたいんだ?」

61 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/05 18:55 ID:itWmLcGK
潮風が鼻に突いた。
ミントはヴェクサシオンに問う。
「まずはホムンクルスについてなんだけど・・・。
プロトタイプって知ってる?」
「その辺はバンシュタインの方が詳しいんじゃねぇのか?
何故俺に聞く?」
「知ってるなら話が早いわ。Gallyって知ってるわよね?」
「・・・まぁな。」
「バンシュタインさんの手の届かないところで作られたerohimuってのについてなんだけど・・・」
「奴か・・・。」
「奴はリーバスにとっちゃ俺と違って完成品だっただろうな。
俺と違って不老不死。しかし老いることはない。」
「強大な魔力を注入された危険度Sクラスの男だ。」
「奴はガリィと同じ細胞を埋め込まれている。いわば姉弟ってところだな。」
「ガリィちゃんの方が・・・そっか、先に生まれたんだもんね。」
「ガリィ、会った事があるのか?」
「え?・・・あ、うんうん。ちゃんとみんなと馴染んでるよ?」

62 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/05 18:56 ID:itWmLcGK
「・・・そうか。」
ヴェクサシオンの口元が少々緩んだ。
「それとあなたのような、パパの造ったホムンクルス・・・じゃなくて機械人形は?」
「現在富豪ご用達の操り人形となり普及しているのはただの量産品だ。
俺と同じ時期に作られた奴らは7体。奴らにゃ感情とかは皆無、ただの傀儡だな。」
「しかし初期の作品は一味違う。人間に似せていながら戦闘能力は並外れている。」
「うち5体は俺が破壊した。残りの1体が行方不明。最後の1体がこの世の全ての機械人形を統べる事ができる完成品。」
「え・・・?」
「Mesia。研究機関の人間はそう呼んでいた。今は力を制御され眠っている筈だが・・・」
「・・・・。」
「この位でいいか?」
「ええ・・・ありがとう。」

63 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/05 19:07 ID:itWmLcGK
ヴェクサシオンはスッと立ち上がる。
「俺の寿命の事についてはジャハルには言うな。」
ヴェクサシオンは布に巻かれている熱を帯びた大剣をミントにぶっきらぼうに渡す。
「宝剣ファイアーブランド。大剣型に改良してやった。」
「か、片手剣じゃないの?」
「不本意だが俺の銘を刻んである。執行機関の人間もお咎め無しだろうよ。」
ヴェクサシオンは歩き去る。

甲板から続いていた橋を渡る。
そこにバンシュタインとジャハルがいた。

64 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:04/02/05 19:07 ID:itWmLcGK
「ヴェクサシオンさん・・・いや・・・義兄さん」
「何てツラしてやがる。調子狂うぜ。」
呆れた表情でジャハルを見やる。
バンシュタインが小声でヴェクサシオンに囁いた。

「君は生きようと思えばまだ生きる術はあるんだ・・・私は責任を取りたいんだ・・・。」
ヴェクサシオンは胸のポケットから煙草を取り出し火をつける。
「考え直してくれる気は・・・ないか?」
「ヴェクサシオン義兄さん、何を話しているんだ?」
ジャハルが疑問の表情を浮かべ二人の会話を詮索しようとした。
「・・・天津の美味いスシ屋を教えてもらってたのさ。」
「そっか・・・。」
ヴェクサシオンはそのまま夜の天津の村へ歩いてゆく。
「・・・ヴェクサシオン君!!」
バンシュタインが呼び止めた。ヴェクサシオンは一度立ち止まる。

「最後の一服ぐらい静かに吸わせろ。」
チッと舌打ちをすると、ヴェクサシオンはそのまま歩いていった。
彼の姿は天津の村の中へと消えていき、事情を知らないジャハルとバンシュタインがその姿を見送っていた。


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